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新中国の国民的英雄-陳景潤
発信時間: 2009-09-18 | チャイナネット

 

 今年、中華人民共和国共和国は成立60周年を迎える。この60年間、各界の人々が国の建設に力を注いできた。その中から時代の模範といっても過言ではない代表を10人選んだ。年代も立場も異なる彼らには共通点がみられる。彼らは各自の持ち場において突出した貢献を果したほか、道徳的な模範となり、それぞれの年代において社会の風潮をリードしてきた。ここで、庶民の英雄に敬意を表するとともに、彼らの物語の中から時代の軌跡や60年間にわたる中国社会の主流の価値観をのぞいてみたいと思う。

 陳景潤、1933年生まれ。著名な数学者。福建省福州出身。1953年に優秀な成績で廈門(アモイ)大学を卒業。

 数学論に強い興味を抱き、利用できるすべての時間を使って数学の専門書を細部まで熟読する。直接外国の資料を読み、最新の情報を掌握するため、英語のほか、ロシア語・ドイツ語・フランス語・日本語・イタリア語・スペイン語も学ぶ。自らの夢を叶えるため、酷暑であろうと厳しい寒さであろうと、6平米にも満たない部屋で寝食も忘れて数学の研鑚に励み、計算に使った紙だけで麻袋何個分にもなった。1957年、陳景潤は中国科学院研究所に移動となり、新たなスタートだとしてさらに研究に取り組む。10年余りの推算を経て、1966年、「偶数をひとつの素数と2つの素数を超えない積の和で表す」(略称「1+2」)を発表し、ゴールドバッハの予想を研究する上での一里塚を立てた。また彼が発表した成果も「陳氏定理」と名づけられた。

 これにより1978年、中国自然科学賞1等賞を受賞。彼が研究したゴールドバッハの予想やその他の数論問題の成果は依然として世界で幅広く活用されている。

 陳景潤は長年の闘病生活の末、1996年に逝去。1999年10月、中国科学院北京天文台シュミットCCD小惑星プロジェクトチームによって発見された小惑星が「陳景潤星」と命名される。

 陳景潤の生涯にわたる不屈の研鑚精神は、科学者の模範といえる。


 「人民網日本語版」2009年9月16日

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