今年、中華人民共和国共和国は成立60周年を迎える。この60年間、各界の人々が国の建設に力を注いできた。その中から時代の模範といっても過言ではない代表を10人選んだ。年代も立場も異なる彼らには共通点がみられる。彼らは各自の持ち場において突出した貢献を果したほか、道徳的な模範となり、それぞれの年代において社会の風潮をリードしてきた。ここで、庶民の英雄に敬意を表するとともに、彼らの物語の中から時代の軌跡や60年間にわたる中国社会の主流の価値観をのぞいてみたいと思う。
楊利偉、1965年生まれ、1983年6月入隊。現職、中国人民解放軍宇宙飛行士大隊宇宙飛行士、少将。
楊利偉は1987年、空軍第8飛行学院を卒業、空軍航空兵のパイロット、中隊長を歴任。かつて戦闘機、攻撃機などを操縦。飛行距離1350時間、1級パイロット。
1996年から宇宙飛行士の選抜に参加、1998年1月、正式に宇宙飛行士となる。5年余りにわたる基礎理論、宇宙環境への適応性、専門技術など8種類数十科目の訓練を終了し、優秀な成績で宇宙飛行士の専門技術総合審査に合格、中国初の有人宇宙飛行士に選抜される。
03年10月15日、中国が独自に開発した有人宇宙船「神舟5号」に乗り組み、酒泉衛星発射センターから打ち上げられた後、正確に予定軌道に入った。これは中国初の有人宇宙飛行となった。21時間23分、60万キロの飛行後、16日に内蒙古の着陸地点に無事着陸し、帰還。
03年11月7日、中共中央、国務院、中央軍事委員会は楊利偉に「宇宙飛行の英雄」の栄誉称号を授与するとともに、「宇宙飛行勲章」を贈った。
「人民網日本語版」2009年9月16日