公安部経済犯罪捜査局の張涛副局長はこのほど、記者取材に対し、「中国の偽札犯罪は依然多発しており、全国の偽札押収額は毎年10億元前後に上っている」と語った。「広州日報」が伝えた。
公安部の統計データによると、今年1月20日からスタートした偽札犯罪撲滅作戦「09行動」によって、多大な効果が得られた。現在の時点で、全国の公安機関が摘発した偽札犯罪事件は計2198件、うち1百万元以上の事件は73件。
偽札犯罪は今や、一級卸売、二級卸売、小売の分業化偽札販売体制を確立している。
張副局長は、「現在の偽札犯罪は、高額紙幣が主流だが、小額紙幣やコインも増加傾向にある」と指摘、「1百元などの高額紙幣は言うまでもなく、小額コインに至るまで、公安機関は徹底的に打撃を与える方針だ」と続けた。
偽札犯罪は、人口移動率が高く、現金通貨流通量の多い中心都市を主な集散地として、周辺・中西部地区および農村、牧畜地区、山岳地帯、少数民族地区、国境地区の広大な地域に遍く広がるという新現象が起こっている。また、偽札犯罪はいっそうの「プロ化」傾向を呈している。一級卸売、二級卸売、小売の分業化偽札販売体制を確立し、一族郎党や同郷者が犯罪グループを組織し、不動の構成メンバーによる分業責任制を敷いた「産業チェーン」を形成している。
「人民網日本語版」2009年10月23日 |