中国高齢者事業委員会の陳伝書常務副主任は21日、北京で開かれた第五回中国高齢学者フォーラムで、中国ではここ数年、「空っぽの巣」のように、子どもがいない、または同居していない老人だけの世帯が急速に増えていることを発表した。

陳常務副主任によると、現在、都市部において、このような世帯の比率はすでに50%を超え、日本など高齢化の深刻な国に相当する水準となっている。その原因としては、家族構成の変遷や、住宅条件の改善、高齢者介護施設の不足などがあるということである。また、農村部における高齢化は、若者が都市部に流出するのに伴い、都市部よりもさらに深刻となっている。

資料によると、1987年の中国高齢者世帯が全世帯に占める比率は16.7%だったが、2000年は26%に、2030年には90%になると予測されている。これについて、専門家は、ドイツや日本のやり方を参考に、長期的な保険制度を設立すべきだとしている。

「中国国際放送局　日本語部」より2009年10月22日