国によるネット上の低俗情報取締り要求を受け、工業情報化部は5項目のサイトドメイン管理強化措置を打ち出した。違反サイトが発見された場合、そのサイトが処分されるだけでなく、サイトの所属するネットワークキャリアまでが処罰されるとあって、キャリア自身が次々と厳しい自己審査をスタート、「ホワイトリスト」制度を実施し、関連の証明書がなかったり、リストに入っていないサイトはまず一律で閉鎖し、再審査を行った。これにより、10万近くの中小規模サイトが閉鎖された。
「ホワイトリスト」とは、インターネットデータセンター(IDC)によるアクセス禁止の「ブラックリスト」に対して作られたもので、サーバー・プロバイダであるIDCの審査を経て、アクセスが許可されたドメインリストを指す。
同リストに入ったサイトドメインは、すでに関連部門による審査・登録を済ませており、サイトコンテンツは規定に従って関連内容の発表許可証を取得している。例えば動画サイトはインターネットコンテンツプロバイダー(ICP)の登録だけでなく、「情報ネットワーク動画プログラム放送許可証」を持っていなくてはならず、これがなければ運営が規定違反となり、ホワイトリストに入れない。
各地のIDC関係者は厳格な審査の上、ホワイトリストを決定した。▽「情報ネットワーク動画プログラム放送許可証」を取得していない動画サイトや映画放送サイト▽「ネットワーク文化経営許可証」を取得していない小説サイトやゲームサイト▽「ネットワーク電子公告サービス許可証」を取得していないフォーラム、チャット、伝言板などのサイト--のほか、悪質ソフトウェア、ウイルス、ハッカー、違法ダウンロードなどに関連するウェブサイトはすべてホワイトリストに入れず、ホワイトリストに入っていないサイトはアクセスが不可能となる。
各地のIDCが決定したホワイトリストはさまざまで、民間の統計報告によると、安徽省では同制度導入により、約1万サイトが閉鎖され、サイトの経営者は失業に追い込まれたという。上海、四川、江西、山東、浙江、江蘇、広東、河南、湖南、雲南などでは、IDCのサーバー全体が閉鎖された。また、江西省では12月18日以降、すべてのIDCでネットワーク全体が封鎖され、すべてのサイトへのアクセスが一次停止となり、12月21日以降、一部のサイトで正常なアクセスが可能となったという。「信息時報」が12月31日に伝えた。(編集SN)
「人民網日本語版」2010年1月4日 |