教育部と国家外国専家局(外専局)は、大学指導層を組織して海外研修に派遣することを決定した。今年、計100人の大学指導層が、日本、米国、英国、オーストラリアの各国を訪れ、海外研修を受ける。2部門はこのほど、「2010年大学指導層海外研修派遣プロジェクトに関する通知」を共同で発表した。
同プロジェクトによると、計5回にわたり100人の大学指導層が派遣される。研修期間は24日間で、その内訳は、海外研修が21日間、出発前・帰国後の国内研修が3日間。主な研修内容は、専門家による講義、フィールド調査、テーマ研究討論、総括評価など。教育部担当者によると、同プロジェクト参加者の国内外での研修費用、海外往復旅費、研修期間中の食費・宿泊交通費は全額、国家特定項目資金から支出されるという。国内往復旅費とその他費用は、参加者側の大学の負担とする。
プロジェクト参加者の選考対象は次の通り。
▽教育部直属大学、中国科学院、工業情報株(工信部)など各部門傘下の大学レベル機関の指導層
▽中西部「211工程」重点建設大学、省・部が共同で建設した地方大学、その他関連大学の正規指導職員
申請は、1大学につき原則1人まで。教育部と外専局は、申請・推薦状況を総合的に検討した上で、各回の研修参加者を決定する。
教育部担当者によると、大学指導層とした海外研修は、世界各地の名門大学における学校運営の成功事例を学び、国内でのハイレベルな大学建設を推進し、大学指導層の国際的視野を広め、大学教育の国際交流と協力を促し、中国大学教育のクオリティと国際競争力を高めることが目的という。
「国家中長期教育改革・発展計画綱要(2010-2020年)」によると、2020年までに、国際的な特色あるハイレベル大学を、世界最高レベルに達する大学も含め、数校設立する計画という。綱要は、今年から実施される。(編集KM)
「人民網日本語版」2010年5月18日