青海省政府が先月31日に行った記者会見で、同省の張光栄・副省長が青海省玉樹地震対策災害救助指揮部を代表して発表したところによると、30日午後6時現在、玉樹地震の死者・行方不明者は2698人となった。うち、身元が確認されたのが2687人、身元不明者が11人、行方不明者270人。既に身元が確認された人の性別は、男性は1290人、女性が1397人。玉樹チベット族自治州に戸籍がある人は2537人、省内他地区の戸籍所有者は54人、省外戸籍所有者96人(香港籍1人を含む)。また、児童・生徒の犠牲者は199人。
張副省長によると、上記の数字は青海省民政庁、公安庁、玉樹チベット族自治州政府が関連手順規定に基づき確認した結果だという。同時に張副省長は、死者・行方不明者が4月26日に発表された数字よりも増加していることに対し、5つの理由を述べた。
第一に、一部の少数民族の死者は親族が現地の風習に基づき自ら遺体処理を行ったため、すみやかな届出がなされなかった。第二に、廃墟撤去の中で新たに遺体が発見された。第三に、被災者に対する救援などに関する広報が強化されるのに伴い、一部犠牲者の家族が自主的に死亡証明を提出した。第四に、流動人口に対する遭難情況の統計に一定の期間が必要だった。第五に、玉樹チベット族自治州は外部からの流入人口が比較的多く、時間の経過に伴い、玉樹を訪れ人を探す人達が増えたため、結果的に行方不明者が増加した。
張副省長はまた、玉樹地区の流動人口構造は複雑であり、死者・行方不明者に関する情報資料は不完全なため、身元確認作業は困難になっていると語っている。さらに、死者・行方不明者の人数については今回の数字は最終確定ではなく、廃墟撤去の進展に伴い、さらに増える可能性がある。
「人民網日本語版」2010年6月1日