1999年、2003年、2008年の3回にわたった北極科学調査についで、中国第4回北極科学調査隊は7月1日にアモイから、北極海域の科学調査に向かう。
北極地域は全世界の気候、環境変化と密接に関っている。ここ30年間の観測の結果によると、北極海域では夏季の海氷の面積が減少しつつある。これによって引き起こされた気候や生態環境の変化は全世界の科学界に注目されている。この地域はすでに、世界気候変動を研究する前線となっている。中国第4回北極調査隊は中国科学者、後方勤務、記者、調査船「雪龍」号の船員のほか、米国やフランス、フィンランド、エストニア、韓国の7人の科学者らを含む122人からなる。調査は85日間に渡り、9月23日に上海に戻る予定である。今回の調査は時間がもっとも長く、人数ももっとも多いものである。
なお、今回の調査では、海氷の大面積の融解に関わる総合的な調査が行われるということである。
「中国国際放送局 日本語部」より2010年6月27日