南と北から同時に襲来した熱波に挟まれ、中国華北地域と南部地域ではこのところ、高温気象が続いている。中央気象台は、江南南部と華南のほとんどの地域では今週も高温が続き、雨は少ないと予想している。1日の最高気温は大体35-37度、地域によっては38-40度まで上がる見込み。
高温気象の到来によって、混み合う高速道路でタイヤが破裂し、立ち往生する車両が日ごとに増えている。関連部門の統計データによると、杭州湾海上大橋では、7月1日だけで17件のタイヤ破裂事故が発生した。同橋での6月のタイヤ破裂事故は98件だったことから、7月1日だけで6月の6分の1に相当するタイヤ破裂が起こったことになる。
武漢市内では、走行中のバスで突然火災が発生した。運よくドライバーがすぐさま発見、車内にいた乗客を誘導避難させた。バスは全焼したが、負傷者はなかった。火災発生の原因は、高温気象によるものと見られる。
近年まれに見る高温気象の影響で、呼和浩特(フフホト)市では夏の家電製品の売れ行きが好調という。某エアコンメーカーの販売担当者によると、店頭には3000元以上の高級品が残っているだけで、お手ごろな製品は完売したという。市内の家電売り場では、品切れが続出している。
「人民網日本語版」2010年7月5日