7日夜、杭州蕭山空港の上空に未確認飛行物体が飛行するのが確認された。これにより、同空港は臨時封鎖され、多くの航空機が寧波や無錫に振替え着陸した。中国科学院南京紫金山天文台の王思潮研究員は、「詳細情報が不足しているため、この飛行物体の正体について判断を下すのは難しい」とコメントしている。
目撃者によると、問題の物体は丸い形で、ちらちらと見え隠れし、消え去ったという。関係者が調査追跡したが、その行方は突き止められていない。未確認飛行物体の研究を数十年続けている王研究員は、この情報にすぐに注目したが、残念なことに、この物体の詳細情報は、現時点でほとんど得られていない。王研究員は、「この物体についての手掛かりがあまりにも少ない」と残念そうに語った。
王研究員は続けて、次の通りコメントした。
謎の飛行物体を詳細に分析するためには、出現プロセス、移動したか否か、出現時刻、停留時間、飛行スピード、明るさなどの詳細情報を掌握する必要がある。また、違った場所で目撃されたかどうかも、重要なポイントとなる。このような比較をすることで、飛行物体の性質が特定できる。未確認飛行物体(UFO)の正体について、他の星からやってきた宇宙船だと主張する人がいる一方、自然現象だと言う人もいる。中国にもこれまでに、空港に謎の飛行物体が現れたという記録が残されている。
UFOは、飛行機にある程度の影響を及ぼすが、そのスピードによって影響の度合いは異なる。かなり遅いスピードで移動している、あるいはほぼ静止している場合は、飛行機に対する影響はほとんどない。
「人民網日本語版」2010年7月9日