強力な関与が必要
当面の急務は、常軌を逸した技術を取り締まることであり、根本的な解決方法は男女平等を促進し、女性の社会的地位を高めることだ。
性比が長きにわたってひどくバランスを欠いていることは、社会が背負う「高利貸し」であり、問題が爆発する前に危険を排除することは百年の大計である。国家人口計画出産委員会性比管理弁公室の羅邁主任は、「性比のアンバランスを正すためには病気そのものも病原も治療しなければならず、総合治療を行う必要がある」と話す。
人民大学社会・人口学院の楊菊華教授は、「性比のアンバランスの話題になると、『男性の結婚難』や『独身男性』の問題を思い浮かべる人が多いが、これは男性を中心に見たときの問題であり、男性だけに注目したに過ぎない」と指摘する。楊教授によると、出生性比が高すぎる問題は実質的には女性の発展権益の問題であるという。伝統的観念の根強さと現行の政策の影響により、両性の間で資源の獲得が不公平な現象が非常に多く、女性の立場の弱さは依然として明らかだ。したがって、両性の公正でバランスのとれた発展を推進し、女性の社会的地位を高めることこそが、根本的に解決する方法なのである。
北京弁護士事務所の武海亭弁護士は、中国の現行の法律は「不法な胎児の性別判定や不法な妊娠中絶の選択」を厳禁しているが、いまだ効力を発揮していない。例えば、医師の資格がない人がこうした行為を行った場合は不法医療従事罪に基づいて刑事責任を追及すると規定しているが、医療関係者がこうした行為を行った場合は行政処罰を規定しているだけで、罰金額はわずか1万~3万元、明確な刑事責任はない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年7月12日