飛行機機内で「立ち席」搭乗券が買えるのか?冗談とも思える話だが、国内外格安航空会社はすでにこの大胆な発想について真剣な検討している。国内格安航空会社・春秋航空によると、アイルランドのライアンエアー、シンガポールのタイガー・エアウェイズは旅客機の「立ち席」搭乗券について積極的な反応を見せており、航空業界に「立ち席」市場需要が確かに存在するという。旅客機専門家によると、航空機内に「立ち席」を設けることは技術的には可能だが、実際に必要なコストを割り出すのは難しく、また管理部門が安全性が保証されていることを確認、運航に適していることを認可する必要がある。
飛行機の「立ち席」の話題について国内のある専門サイトがオンライン調査を行った結果、ネットユーザー7万人の回答のうち、「立ち席」搭乗券に反対しない人は6割、のこる4割の人は安全面と快適性の問題から、好ましくないとした。
記者の取材では、一部の消費者は「立ち席」は受け入れがたい主な理由として感覚的に「居心地が悪い」ことをあげた。「たとえば自分が後部座席で、後ろに『立ち席』の人達が柱に縛り付けられていたら、ちょっと戸惑います・・・」。日頃から出張で飛行機を利用している林さん(女性)は、「立ち席」を設けることは旅客機シートの「クラス分け」強化につながるとしている。
飛行機の「立ち席」を支持する理由にも充分に説得力がある。「春節(旧正月)のたびに、搭乗券がなかなか買えない。とにかく里帰りしたいから、列車みたいに混み合っていてもいいと思います」郷里から遠く離れて暮らす李さん(男性)は訴える。旅行が大好きな李さんは、飛行機代が大幅に下がることも期待している。
「人民網日本語版」2010年7月19日