杭州蕭山空港上空の未確認飛行物体(市民撮影) |
北京UFO研究会は25日、杭州蕭山空港の未確認飛行物体(UFO)に関する初の調査報告書を発表した。北京・上海両地の専門家によるフィールド調査の結果、インターネットで画像が配信されたUFOの正体は飛行機で、異星人が乗った空飛ぶ円盤だと判断する証拠は無いことが明らかになった。
7月7日夜9時頃、杭州蕭山空港上空でUFOが確認されたため、多くのフライトが、発着遅延あるいは近隣空港への臨時着陸を余儀なくされた。この事件は、国内外から大きな反響を呼び、様々な噂や憶測が飛び交った。
これを受け、北京UFO研究会の周小強・秘書長と章雲華・理事および上海UFO調査研究センターの楼錦洪・主任と白涛副主任が調査チームを結成した。調査チームは7月14・15日、杭州蕭山空港、民用航空(民航)浙江監督管理局、民航華東空中航空管理局(空管局)、民航華東管理局など関連部門を訪れて情報を収集、収集情報の鑑定・分析を行い、初期調査報告を発表した。
蕭山空港の発着トラブルの原因となったUFOについて、調査チームは▽空港レーダ観測にも、「死角」があることから、UFOは、プライベート機や軍用機の影である可能性は排除できない▽入手資料には限りがある上、目撃証言や撮影写真から、飛行機と判断できる--従って、今回のUFO事件が異星人の乗った円盤と関係があるという証拠は、現時点で何ひとつない、という結論を出した。
「人民網日本語版」2010年7月26日