大学卒業半年以内の離職率、88%に

大学卒業半年以内の離職率、88%に。 大学生の就職情勢はまだまだ楽観が許されない状況だが、就職後の定着率の低さを嘆く企業の人事担当者も多い…

タグ: 就職,大学生,就業

発信時間: 2010-07-29 16:07:42 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

大学生の就職情勢はまだまだ楽観が許されない状況だが、就職後の定着率の低さを嘆く企業の人事担当者も多い。若き新入社員は頻繁に転職しているのが現状だ。

人材コンサルタントの麦可思(MyCOS)が発表した「2010年大学生就業報告」によると2009年に大学学部を卒業した人の、半年以内の離職率は最高33%に達した。2006年卒業生の3年間の転職回数は平均1.9回、一人がほぼ2回、職場を変えたことになる。このうち、自己都合による退社が88%を占めた。北京市が企業96社の人事部を対象に実施した調査によると、大学卒業生が初めて就業して3年以内に自己都合で退職する割合は70%に達した。

「2010年大学生就業報告」によると、彼らが転職するのは、「金銭的理由」だけではない。自己都合による退職の原因は、「今後、自分が成長する見込みが薄い(31%)」がトップ、次に「給与・福利厚生など待遇が低い(25%)」、第3位は「違う職業・業界の仕事がしたい(13%)」と続いた。

国連教育文化機関(ユネスコ)の「ユネスコ・チェア(産学提携プログラム)」代表を務める北京交通大学の査建中教授は、「若い人がいとも簡単に転職するため、企業の従業員組織体制が不安定になり、企業の長期的発展ひいては社会全体の経済発展にも不利益が及ぶ」との見方を示している。

査教授によると、若い人の転職がこれほど頻繁に行われる重要な原因のひとつに、大学専門教育における産学提携の弱体化が挙げられるという。同教授は続けて、「まず、今どきの学生は、在学中に社会に接するチャンスが極めて少なく、卒業後の職場環境に対してほとんど理解がない。また、企業は学生の表面的な事項(書類に書かれた内容や試験成績)を把握しているだけで、本人の能力や素養に関してほとんど何も知らない」と指摘した。

「人民網日本語版」2010年7月29日

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