新中国成立以来、今世紀に入り初の教育計画綱要「国家中長期教育改革・発展計画綱要(2010-2020)」が29日、公布・施行された。綱要には、今後10年にわたる教育改革・発展戦略の目標として、「2020年までに教育の現代化をほぼ実現させ、学習型社会をほぼ築き上げ、マンパワー強国の陣列に加わる」ことが打ち出された。
「綱要」には、就学前教育、義務教育、高等学校教育、職業教育、大学教育、生涯教育、民族教育、特殊教育の八大項目における発展任務に関し、詳細な記述が行われている。主な項目別の具体的目標は次の通り。
▽就学前教育をほぼ普及させる。
▽9年制義務教育のレベルを着実に高める
▽高等学校教育を普及、入学率90%を実現する
▽大学教育の一般普及を図り、入学率40%を実現する
▽青年層・壮年層の非識字者をゼロにする
▽生涯教育への参与率を大きく高め、職業人の生涯教育年間参与率50%を実現する
▽少数民族地域の教育レベルを全面的に高める
▽2020年までに、市級市、人口30万人以上の都市、障害児童が比較的多い県・市のほぼ全てに特殊教育学校を設立する
「綱要」は全22章70条からなり、前書き、全体戦略、発展任務、体制改革、保障措施・実践の各部で構成され、「優先的発展、教育第一主義、改革革新、平等促進、品質向上」を活動方針とする。
「綱要」では、全国各地に対し、同綱要に定められた戦略目標、主要任務、体制改革、重大措置・プロジェクトに関し、地域実践における具体的方案・措置を提出するよう求め、段階的・組織的な実施を呼びかけている。
「人民網日本語版」2010年7月30日