日本のショッピングサイトで売られている従来の解放靴。 |
「解放靴」と呼ばれる人民解放軍軍靴がこのところ人気を集めている。ある米国ブランドが中国メーカーと共同生産した改良版解放靴は一足76ドル、ブランド物のスポーツシューズに負けてはいない。「東南網」が伝えた。
解放靴はすでに60年の歴史がある。1950年、人民解放軍総後方勤務部は建国以降初の中国人民解放軍の軍服「50式軍服」を制定、そこに含まれていたのが解放靴で、以後解放靴は40年の長きにわたり全国を風靡した。しかし90年代になると「やぼったい」とみなされ流行から外れ、一部労働用品店で販売されるだけとなった。
今年に入り欧米で爆発的人気されるだけとなった改良版「Ospop」解放靴は、米国の実業家と河南省の解放靴メーカーが共同開発したもので、解放靴の伝統であるラバー製のつま先とキャンバス地の本体はそのままに、材質に改良が加えられ、より快適に、丈夫に仕上がった。靴には「工」の字がプリントされ、定価は一足76ドル。
ある日本語オンラインショップでは、一般的な解放靴が2990円で販売されている。
改良版「Ospop」解放靴の欧米での爆発的ブームにつられ、定価2ドルにも満たない従来の解放靴も値上がりしている。
ショッピングサイトでは、多くのミリタリーショップが正規版「Ospop」解放靴を販売、価格は168元。うち広州のショップはこの1カ月で41足を販売した。オーナーによると、店で最も売れ行きが良いという。
爆発的人気の改良版に比べ、従来の解放靴は国内では依然市場は小さく、個性を追求する一部の若者、あるいは年配者に好まれている。
「人民網日本語版」2010年8月23日
写真:日本のショッピングサイトで売られている従来の解放靴。
改良版「Ospop」解放靴 |
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