23日夜10時47分ごろ、地下鉄2号線鼓楼大街駅で地下鉄を待っていた男性が誤ってホームから線路に転落、高圧電流に感電して死亡した。地下鉄側は現在処理中だと述べている。男性の転落前の様子が不明のため、家族はインターネットに書き込みをして目撃者を探している。
死亡したのは21歳の馬さん。姉の沈さんによると、馬さんは同日、祖母の誕生日プレゼントを買いに出かけたという。家族は24日の0時ごろ、馬さんが23日夜10時47分に地下鉄2号線鼓楼大街駅でホームから転落し、高圧電流に感電して死亡したと伝える北京公安局公共交通総隊の人民警察の電話を受けた。
沈さんによると、人民警察は地下鉄従業員から聞いた話として、馬さんは当時黄色い線の外側に立っていたが、突然倒れて線路内に転落し、地下鉄側に2人の目撃者がいると伝えたという。もっとも家族は目撃者に会うことができていない。
「今に至るまでずっと、私達は公安機関から口頭で弟が地下鉄駅で転落したとしか聞いておらず、書面や映像資料による証明は何もない。」沈さんは「祖母にはずっと隠している。弟の死の知らせは伝えられない」と語っている。
地下鉄鼓楼大街駅の業務員はいずれもこの件に関しては「よくわからない」と述べている。地下鉄側の関係者は、この件は現在処理中だと答えている。
疑問点:線路の700V以上の電圧に感電
地下鉄関連の専門家が26日に伝えたところによると、地下鉄は3本目のレールから電力供給を受けている。このレースは接触軌条、または第三軌条と呼ばれる。電圧は700から800Vの間で、車輪が走行する2本のレールには電気は通じていない。
第三軌条は車輌前進方向の左側に位置する。鼓楼大街駅ではプラットフォームからのり出さないとこのレールを見ることはできない。第三軌条はプラットフォーム側に非常に近い位置にあり、他の2本のレールより約30センチ高くなっている。
「人民網日本語版」2010年8月27日