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自動車の数が急速に増加しつつある北京。北京交通発展研究センターはこのほど、「第12次五カ年計画」の交通計画制定に向け、各方面の専門家を招いて「急速なモータリゼーションと都市発展」をテーマに討論会を行い、「2015年には北京の自動車保有台数が700万台前後に達する」との予測を発表した。北京市は、小型車での5キロ以下の短距離走行が占める割合は40%を占め、渋滞も頻発することから、ドライブするのが世界で一番「疲れる」都市だという。
北京交通発展研究センターの郭継孚主任によると、今年上半期、自動車保有台数は一日あたり1900台ずつ増加している。このペースが続けば、2015年の保有台数は700万台を超えて、平均車速は時速15キロ以下となるという。これは、これまでに観測された平均車速が最も遅い日の平均車速をも下回る。また分析によると、北京が対応措置を取らなければ、自動車保有量が500-600万台に達したころ、ラッシュ時の渋滞指数は9から9.5以上に達し、中度以上の渋滞時間は5時間30分以上となるという。
たとえ引き続き走行制限を行ったとしても、渋滞指数は7-8に抑えられるだけで、交通情勢は依然として非常に深刻だ。
「人民網日本語版」2010年8月27日