パリで29日に閉幕したバドミントン世界選手権で、中国勢は全5個の金メダルを獲得、23年ぶりに「グランドスラム(全制覇)」が実現した。
中国代表チームの李永波層監督は、「これら5つの金メダルを手にするのは、23年前よりはるかに難しかった。23年前、我々は北京国家体育場で、開催国という優位性で世界の頂点に立った。その後バドミントン界には大きな変化が発生し、ルールだけではなく、バドミントンの普及度や各国のレベルアップにより、金メダルの全制覇はますます難しくなった」と語る。
李総監督によると、国内リーグ戦が終了した直後であったため、代表チームの各選手はかなり疲れており、世界選手権に向けた合宿トレーニングを実施する時間が無かったことから、メダル獲得に関する具体的目標は決めなかったという。また、今年5月に行われた世界女子バドミントン選手権(ユーバー杯)大会で中国女子が敗れたことが大きな痛手となり、世界選手権前には中国チームへの期待はそれほど大きくなかった。しかし、彼らは今回、歴史的な偉業を見事成し遂げた。
「人民網日本語版」2010年8月31日