「中国チャリティ界の第一人者」と呼ばれる江蘇黄埔再生資源利用有限公司の陳光標・董事長は5日、同社ウェブサイトでビル・ゲイツ、ウォーレン・バフェット両氏に宛てた手紙を公開した。手紙には「自分がこの世から去る際、財産を世界に返すことができたら、高尚で偉大」と記され、「私がこの世を去るとき、財産の半分ではなく、財産のすべてを慈善団体に寄付したい」としている。
陳氏は手紙の中でこのように語っている。「私はひとりの恵まれた人間として、富を守るようなことは絶対にしません。いま私は、会社の半分以上の利益を毎年寄付しています。昨年のわが社の純利益は4億1千万元、私は3億1300万元、純利益の77.6%を寄付しました。富とはなんでしょうか?私は、富とは水であり、与えられたものだと考えています。一杯の水がひとりを潤すことができるなら、桶に入った水は家庭に置いておくことができます。川なら皆で分けることができます」。
「私は慈善とは一時的なものではないと考えます。永遠に終わりはありません。私は会社を十数年間経営し、これまで社会に対して13億4千万元分の寄付を行い、70万人以上の方々に喜んでいただきました。今後もこの行動を続けてゆきます」。
陳氏は現在、全国十数都市に大型設備600台以上、北京、上海、香港、南京などにオフィスを有し、その他の固定資産および現金を合わせると、約50億元以上にのぼる。これが現時点での全財産だが、陳氏によると、近く江蘇省内あるいは全国で最も権威ある公証処を探し、氏の財産に対して公証を依頼、全社会からの監督を求めるという。現在の年間利益は多く、今後はさらに多くの富を生み、「中国チャリティ界の第一人者」から「中国一の富豪」になると予想されるが、これらすべての財産は氏の死後、一銭も残さずすべて社会に寄付されるという。
「人民網日本語版」2010年9月6日