国家衛生部衛生応急弁公室の梁万年主任は9日、上海で開かれた「第2回中国-カナダ衛生政策対話」の席上、「中国大陸部における甲型H1N1インフルエンザ(新型インフルエンザ)の活動状態は低レベルにあり、人々はある程度の免疫を獲得している。流行病学調査によると、4人に1人が免疫を持っており、公衆衛生上重要な意義を持つウィルス変異も見られない。また、季節性インフルエンザの流行も低レベルの状態が続いている」と述べた。
梁主任は、「国内では今でも毎週、新型インフルエンザ発症の報告がある。しかし、発症は分散しており、今年3-5月に実施された流行病学調査によると、新型インフルエンザウィルスに対する抗体を持つ人は全体の23%潤オ25%いることが判明した。地域差はないが、青年層から壮年層で抗体を持つ人が多く、子供と老人は少ない」と指摘している。
8月9日午前12時の時点で、大陸部の新型インフルエンザ最終確定診断例は累計12万8千例、新型インフルエンザによる死亡例は累計805例。梁主任によると、新型インフルエンザ発症例が少なくなるにつれて、新型インフルエンザによる死亡率と季節性インフルエンザによる死亡率との統計的な差異は縮小しているという。ただし、感染しやすい人とそうでない人とは明らかな違いがあり、妊婦、青年、壮年の死亡率が比較的高い。
「人民網日本語版」2010年9月10日