武装警察四川総隊が実施していた2010年度反テロ技能コンテストは16日に終了した。閉幕式では武装警察特殊部隊の隊員が、成都のある場所で、1台の大型観光バスが銃を持った6人の犯人にバスジャックされたという想定で、武装警察の四川総隊反テロ特殊部隊の隊員が演習を披露した。演習ではフィリピンの人質事件のシミュレーションも行われ、狙撃手がライフルで「犯人」を射殺し、人質の解放に成功した。省全体の武装警察の警察官がテレビ放映を通じて、この優れた演習を見て学んだ。
フィリピン人質事件を再現 「犯人」を狙撃
「狙撃手1号、準備完了!」「2号、準備完了!」「3号、準備完了!」無線から狙撃手の報告の声が響く。特殊作戦部隊の武装した狙撃手は狙撃地点で静かに構え、ターゲットに全神経を集中して照準を合わせ、まさに銃と人とが一体となった姿を見せた。
150メートル離れた場所には、フィリピンの人質事件とそっくりな観光バスが草地の上に止まっていた。凶悪な「犯人」が人質を盾にとり、頭を半分のぞかせながら武装警察の隊員と対峙している。
「1号狙撃手、狙撃!」現場指揮官の命令が下ると、狙撃手は引き金を引き狙撃。銃弾は目標に命中した。「2号!」「3号!」ライフルが次々と発射され、6発の銃弾は全て目標に命中、「犯人」の頭を打ち抜いた。
最初の発砲から最後の「犯人」がその「頭」を打ち抜かれるまでにかかった時間は1分以下。こうしてフィリピン人質事件のシミュレーションは武装警察により成功裏に終了した。
写真はバスへの突入のシミュレーションを行う武装警察四川総隊の隊員。
「人民網日本語版」2010年9月17日