香港特別行政区政府報道官は12日夜に声明を発表、フィリピンが提出した「8・23」バスジャック人質事件に関する再調査、および関係した多くの行政職員に対する処分を上告した評価委員会による初報告について、「この決定は香港住民、とりわけ被害者とその家族にとって受け入れがたい。特別行政区政府はこの決定に失望を表明する」とした。
報道官は、「香港住民はフィリピン政府が事件に携わった行政職員と関係者の責任問題を厳正に処理し、関係する追求と処分措置を真摯に実施するよう望んでいる。香港特別行政区政府はフィリピン当局に対し、関係する追求と処分措置を真摯に実施するよう求める。当局が関係者に対して下した最終処分は一般市民の問責承諾を求めることは必須で、これも死傷者に対する最も重要な献花となる」と語った。
報道官はまた、「8人の犠牲者の死因、一部負傷者のけがの理由について、フィリピン側は現在も一部調査を続ける必要がある。香港特別行政区政府はフィリピン当局ができるだけすみやかに関連結果を公にすることを希望する。フィリピンバスジャック人質事件の調査・評価委員会は今後短期的に2回目の報告を提出し、類似する事件の発生とその過程の処理において検討をすべきであり、香港特別行政区政府はこのような報告が具体的改善措置を提案し、類似する不幸な事件の発生を回避することを希望する」と述べた。
報道官はさらに、香港特別行政区政府は適切なルートを通じ、フィリピン当局へ香港側の見解を伝える用意があるとした。
「人民網日本語版」2010年10月13日