中国海軍の医療船「和平方舟」号が13日、ケニアのモンバサ港に到着、5日間にわたる友好訪問・医療サービス活動がスタートした。中国海軍船艇がケニアを訪問したのは、1963年に両国の国交が樹立されて以来初めて。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
「和平方舟」号はケニア到着後、直ちに医療サービスを開始する。現地の白内障患者10人を受入れ、モンバサ赤十字会診療ステーション、孤児院、貧民街の小学校に医療スタッフを派遣、医療救援活動を行う。
「和平方舟」号は、ケニア訪問中、現地の人々に医療サービスを無償で提供し、現地の医療関係者と交流する。また、社会の末端層に深く入り込み、医療サービス、衛生知識の普及、寄贈活動を行う。
ケニアは、「和平方舟」号のアジア・アフリカ5カ国歴訪中、2番目の訪問国となる。ケニアの国家軍事・政治担当者、リトラル州(Littoral Province)政府・モンバサ市政府代表、在ケニア中国大使館職員らが「和平方舟」号を出迎えた。
「和平方舟」号は去る8月31日、「和諧使命-2010」なる任務を携え、舟山を出航した。海軍隊員428人と医療スタッフが87日間に及ぶ航海に出発、航行距離は計1万5千海里。「和平方舟」号にとっては初めての海外任務だ。現地国民への医療サービス提供を目的として、ジブチ、ケニア、タンザニア、セイシェル、バングラデシュ5カ国を訪問する。
「人民網日本語版」2010年10月14日