25日午後4時50分頃、武装警察交通五支隊の兵士による復旧作業の努力により、豪雪で40時間以上通行止めとなっていた国道217号線天山公道の庫車(クチャ)和静間の通行が回復した。
新疆維吾璽(ウイグル)自治区では23日夜11時30分ごろから降り続く大雪で、天山公道全線が平均50センチの積雪に覆われ、最も多いところでは1.7メートルの積雪量となった。豪雪の発生後、天山公道の拡張・改修工事を担当する武装警察交通五支隊は速やかに緊急対策を行い、兵士60人以上が二手に分かれ、ブルドーザー3台やショベルカー2台といった大型機器計10台を投入して交通の復旧作業にあたった。
閉じ込められた人や車輌を速やかに救出するために、指導員の劉之竹氏は復旧チームの操作手に大型機器を操作させ、除雪と道路開通作業を集中的に行い、他の兵士はシャベルを持って機器の後ろで残雪の除去にあたり、臨時の救援用通路を切り開いた。雪の中に閉じ込められた車輌を救出するために、兵士は自らの上着を車輪の下に挟み、ブルドーザーを使って車を牽引して救出した。道路を復旧すると同時に、工程師が日東からジープ5台からなる救援車輌隊を率いて訪れ、救出された人たちを治療のために部隊の駐屯地に搬送した。
報道の時点で、閉じ込められた300人以上の民衆と40台以上の車輌は安全に庫車県の政府所在地に避難している。兵士達は現在、道路の除雪をさらに進め、また全線で交通整理を行っている。
「人民網日本語版」2010年10月27日