中国では6回目の国勢調査が2010年11月1日から始まった。
中華人民共和国建国以降、1953年、1964年、1982年、1990年、2000年の5回にわたって全国国勢調査が行われている。
担当者の紹介によると、今回の国勢調査には次の5つの特徴がある。1、中国国内に住む香港、マカオ、台湾籍者と外国人も調査の対象となる。2、流動人口の場合、居住地と戸籍地の両方を登録する。3、前回の調査結果と比較が可能であることを前提として、項目を調整した。4、映像資料を利用してより合理的に区分し、人口地理情報システムの構築のためのベースを作った。5、データ処理の方法や、漢字識別技術を改善した。
しかし同時に、今回の調査は大きな困難にも直面している。経済と社会の発展に伴い、人口の流動性が高まっており、特に都市部では、一世帯が複数の住宅を所有しているため、賃借側と所有者が互いの情報を知らないなど、調査員の業務は大きな課題に直面している。
今回の調査内容は、人口、性別、年齢、配偶関係、出産、民族、学歴、産業、職業、社会保障、住宅などとなっている。
「中国国際放送局 日本語部」より2010年11月1日