北京が2015年「世界陸上競技選手権大会(世界陸上)」の開催地にほぼ確定した。英国のヒュー・ロバートソン五輪担当相は4日早朝、2015年世界陸上開催地の立候補取り下げを正式に表明、北京は唯一の立候補都市となった。
もともと、2015年世界陸上の開催地に、中国の北京、英国のロンドン、ポーランドのホジューフの3都市が立候補していた。ホジューフが6月に理由を明かさず立候補を取り下げ、北京・ロンドンの2都市が残った。計画によると、国際陸上競技連盟(IAAF)は今月20日にモナコで理事会を開催し、投票によって開催都市を決定することになっていた。
決定の時が迫ったこの期に及んで、ライバルのロンドンが身を引いた。ロバートソン五輪担当相によると、オリンピック公園の長期発展事業を担当する企業が、「2012年のロンドンオリンピック・パラリンピックが終了後もオリンピックメインスタジアムの長期賃貸借契約を継続可能かどうかは、来年3月までは約束できない」と表明している上、陸上競技トラックを保留しない可能性もあることから、立候補の取り下げを決定したという。
ロンドンの立候補取り下げに伴い、残った立候補都市は北京だけとなった。北京での開催が決定すると、世界陸上競技界最高レベルの大型大会の中国開催が実現することになる。
「人民網日本語版」2010年11月5日