バレーボールの場合は、ベテランたちの引退後、新人を育てる調整期にあり、また、何年も王座を占め続けている間に、「追われる立場」に立たされ、これまで有効であった戦法のほとんどが外国チームにも学び取られ、新しい強味を作らねばならなくなっている。そして、一部外国バレーボールチームは、身長、ジャンプ力で中国のブロック陣を無力化しつつある。要するに、スポーツの世界、ボールゲームの世界は日々革新と進歩がなければ、王座から転落する宿命は避けられない。これはあせっても仕様がない。
かつて、テニス、ボクシングは中国ではほとんどメダルと縁のない種目といわれてきたが、最近はこれらの種目でも力のある選手が現れてきている。ダイビング種目では、他の追随を許さぬトレーニング法を編み出している。重量挙げもそうだ。
サッカーは人気種目で、テレビでよく放映されているので、ファンがすぐ反応を示すことになる。さいわい、北京オリンピックや上海万博で国際的視野が広がり、ブーイングに類したことは起こらなかったが、今回のアジア大会で金メダル数がトップになることはたいへんすばらしいことだが、本当の意味でのスポーツ強国になるには、どうすればよいのか、じっくり考えてみる時期にきているのではないだろうか。
アヘン戦争以後の「アジアの病人」という、列強に押し付けられた汚名を返上し、金メダル数トップにたどりついた次の目標のために、さらに努力することを忘れないでほしい。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年11月13日