一隻のパナマ籍貨物船が12日夜、アラビア海域で海賊にハイジャックされた。乗組員29人は全員中国人という。事件は中国海軍の護衛対象海域外で発生した。「新華社」が伝えた。
中国海上捜救センター担当者によると、同センターは12日午後11時26分、寧波鴻源船舶管理有限公司から、パナマ籍貨物船「YUAN XIANG」号がインド洋北部アラビア海で海賊にハイジャックされ、貨物船の乗組員29人は全員中国人との報告を受けたという。海賊は船会社に対し、ハイジャック船をソマリア沖に向けて航行していると連絡してきた。
同担当者によると、ハイジャック船との連絡は現在途絶えているという。交通運輸部は、海賊対策試案にもとづき、中国関連部門、反海賊調停国際組織、関連国家とともに、全力で救助作業を展開している。
同担当者は、「事件が発生した海域は、特にこれまでソマリア海賊が頻繁に出没するエリアではなかった。交通運輸部は通知を発表し、アラビア海域を航行する船舶に対し、海賊被害への注意を呼び掛けた」と話している。
「人民網日本語版」2010年11月15日