中国国家農業部公式サイトによると、中国は世界一の漁船大国であるにも関わらず、中国漁船は安全面で極めて深刻な状況にあるという。中国新聞社のウェブサイト「中新網」が28日、伝えた。
農業部が広東省広州市で27 日に開催した「『漁船修造工場認可弁法(改正版)』の徹底実施と漁船修理企業の安全強化のための工作会議」において、関連専門家は、「中国漁船の設備・技術水準は、日本、韓国、欧米の漁業先進国に比べて3、40年遅れており、中国の現代船舶より30年遅れている。漁船装備の現代化を加速することが急務となっている」と指摘した。
中国は世界一の漁船大国だが、各種漁船約100 万隻のうち、約85%が木製漁船、90%が小型漁船という。多くの漁船がかなり老朽化しており、装備された設備は古く、安全技術設計が行われておらず、船型も機能的ではなく、安全面での状況は極めて深刻だ。中国漁業互助協会の推計によると、中国漁船のリスク率は18%、漁船乗組員の年平均死亡率は10万分の140に達している。
専門家は、「中国漁船の設備・技術水準は、日本、韓国、欧米の漁業先進国に比べて3、 40年遅れており、中国の現代船舶より30年遅れている。中国漁船の技術水準が立ち遅れている背景には、ここ数年の漁業資源の衰退、漁業関連科学研究の弱体化、産業発展の非主流化に伴い、現代船舶の建築技術・工業発展の優位性による恩恵が漁船業にまで及ばなかったという状況がある」と指摘した。
「人民網日本語版」2010年12月28日