都市部の賃貸住民、6割が「半健康状態」

都市部の賃貸住民、6割が「半健康状態」。 このほど発表された「2010年中国都市健康状況大調査・賃貸住民健康白書」によると、中国国内の大都市に住む低所得の賃貸住民のうち、慢性疾患や虚弱体質を抱えており完全な病人ではないが健康でもない「半健康状態」に長期間ある人は約6割に達し…

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発信時間: 2011-01-11 15:58:09 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

このほど発表された「2010年中国都市健康状況大調査・賃貸住民健康白書」によると、中国国内の大都市に住む低所得の賃貸住民のうち、慢性疾患や虚弱体質を抱えており完全な病人ではないが健康でもない「半健康状態」に長期間ある人は約6割に達し、頸椎・腰椎の異常、脂肪肝、うつ病などメンタル疾患の発病率は、健康状態の人よりはるかに高いという。「中国新聞社」が報じた。

複数の健康関連機関とメディアが実施した今回の調査は、北京、上海、広州、深セン、杭州、重慶など10大都市の住民を対象にアンケート調査を実施した。有効回答数は11万6480件。調査対象となった賃貸住民の約7割が年齢層18-30歳で、67.4%が社会人経験が6年以下、80.7%が月収5千万元以下。賃貸をしている主な理由として「住宅価格が高すぎるため、購入できない」を選んだ人は約7割に上った。

回答者の3分の2は、見知らぬ人とルームシェアしており、そのうち77.9%が2人から6人でルームシェアしていた。賃貸面積やプライバシー、衛生環境、住居の安全性などの問題が、住民の肉体・精神に健康被害を及ぼしている。「憂鬱だ、前向きになれない、全身にだるさや痛みを感じる、孤独だが助けてくれる人がいない」と感じている人は60%に上り、「他人とのコミュニケーションが少ない」と感じている人は13%、「人を見ては泥棒と思う」と答えた人は7.2%だった。また6割以上が頸椎・腰椎の異常、脂肪肝、うつ病などメンタル疾患、胃腸の潰瘍、肥満、糖尿病、心臓血管病などの悩みを抱えている。

中国都市健康状況大調査の首席専門家を務める于世北教授は「ルームシェアは、お手洗いや台所を共用するため、他人との接触密度が高く、バイ菌や病原菌の感染率が高い。風通しや日当たりの悪い部屋では、菌がすぐに繁殖する。見知らぬ人と一緒に住むことで、緊張感や焦燥感が生まれる。これら全てが、健康を損ない病気になる重要な原因となっている」と指摘した。

「人民網日本語版」2011年1月11日

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