香港と大陸部との経済・社会連携の緊密化に伴い、大陸部住民による香港への「個人旅行」熱も高まり、訪問者数は増える一方だ。2010年に香港を訪れた大陸部住民数は一日平均延べ6万1551人と、前年比27%増加した。新華社のウェブサイト「新華網」香港が13日に伝えた。
香港特別行政区政府入境事務処(出入国管理事務所)の白鐘葈Z処長は13日、「2010年業務総括報告会」において、「2010年、深センと落馬洲の国境出入国検査所から香港に入った一日あたり大陸部住民数は前年比50%以上増えた。羅湖空港と埠頭ターミナルから香港への入境者数も、20%から40%増えた」と語った。
白処長によると、大陸部は2009年4月、条件を満たす深セン戸籍住民に対し、何度も往復できる1年間有効の「個人旅行マルチビザ」の発給を開始したという。このビザで香港を訪れる大陸部住民が激増し、2009年4月から12月までの一日平均訪問者数は延べ5400人、2010年は延べ1万1100人と倍増した。
白処長はまた、2003年7月にスタートした「個人旅行」計画は、これまでに49都市をカバーするまでとなったと語った。
統計データによると、2010年の年間香港出入国数は前年同期比8%増の延べ2億4千万人、大陸部から香港を訪れた旅客数は同比21.8%増の延べ3610万人にそれぞれ達した。
「人民網日本語版」2011年1月14日