社会で関心が高い未成年者の物乞いの問題について、公安部の関係責任者は10日、「民衆の参与は、出所を探り、犯罪を取り締まり、未成年者を救い、社会を救うのに大きな意義がある」と述べ、未成年者を虐待、組織、強制、利用し、物乞いを強要する場面を見かけたら、直ちに警察に通報するよう呼びかけた。公安部門は真剣に調査し、法に基いて厳しく取り締まるという。
同責任者によると、公安機関の調査で、街で物乞いをする未成年者のうち、両親やそのほかの親族に連れられて物乞いをする、または家を出て技術を習得するなどの名目で騙されて物乞いをする未成年者は大部分を占め、誘拐され物乞いを強要されているのは少数であることがわかっている。
調査によると、公安部は2009年4月、全国公安機関「誘拐団の摘発」行動を実施し、これまでに5900件あまりの誘拐事件を解決し、9300人あまりの誘拐された児童を救い出した。中でも、未成年者に物乞いを強要させる行為の取り締まりが重点の一つとされた。民政部、公安部、財政部、住宅都市と農村建設部、衛生部は2009年7月、共同で通知を出し、これら部門の組織リーダーの摘発、物乞いする未成年者の救助に関する処置の職責と手順を規範化し、物乞いする未成年者の救助・保護への取り組みを全面的に強化した。
公安部はこのほど、再び通知を出し、未成年者を組織、強制、誘拐し物乞いを強要するなどの違法行為、被害を受けた未成年者の救助に高く重視するよう各級公安機関に求めた。また民政、都市管理、衛生などの部門と協力し、一体となって努力し、同時に多方面から解決を図り、これらの違法行為の発生を防止し、未成年者の権利保障に取り組むよう要求している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年2月11日