衛生部は11日、中国がインフルエンザ流行のピークに突入したことを明らかにした。北方の各省では今年1月中旬にインフルエンザ流行がピークに達した後、その勢いは少しずつ弱まり始めている一方で、南方の各省ではインフルエンザの流行が引き続き拡大しつつある。全国的に見ると、インフルエンザの流行レベルはここ数年の平均と基本的に同レベルとなっている。新華網が伝えた。
専門家によると、現在世界で流行中のインフルエンザウイルスはA/H1N1亜型、A/H3N2亜型、B型がメインとなっている。全体的にみると、世界的なインフルエンザ流行レベルは2009年のH1N1型インフルエンザ大流行時を大きく下回っており、ここ数年の平均と基本的に同レベルだという。
統計によると、2月8日現在、全国9省におけるH1N1型インフルエンザによる死亡者数は20人で、昨年同期の140人を下回った。専門家は、H1N1型インフルエンザウイルスはまだ変異していないため、WHOの推薦する昨年のワクチンがまだ有効であり、全国的にH1N1型インフルエンザが大規模流行する可能性は少ないだろうと分析する。
「人民網日本語版」2011年2月12日