米国会議員を訪問、実業界トップとの面談、米政府部門の実務参加、模擬議会での討論など、胸いっぱいの夢を抱えた中国大陸部の青年たちが、間もなく米ホワイトハウスに向けて出発する。「融創青年大使・米ワシントン政府飛鷹重慶地区記者会見」が19日、華々しく行われた。これから選ばれる現地の超エリート成年10人が、ホワイトハウス実習生として、米オバマ大統領の身辺で1カ月にわたる実習を行う。「重慶晨報」が報じた。
実習生応募受付は同日開始され、3月末に締め切られる。
ホワイトハウスで実習する青年大使計画はこれまで、中国香港・台湾地区のエリート学生だけが対象だった。米国政府は今回初めて、ホワイトハウス実習生の募集対象に大陸部学生も組み入れた。不動産開発企業「融創」の名がついた国際政治文化交流活動が展開されるのも、重慶では初めてのことだ。
同プロジェクトは、青年リーダー育成を目指すNPO法人・米ハーベスト基金が主催している。過去10年間、年数百人にのぼるアジア諸国のエリート学生が、米ワシントン政府で実習、訪問、研究討論など各種活動を繰り広げてきた。同基金は、今回の活動終了後、重慶市対外事務室を通じて、酉陽地区にある学校の電子図書室に寄贈を行う予定という。
米ハーベスト基金会のBARRY LU顧問は、「これは歴史的意味を持つ活動と言えよう。米・中両国間では、スポーツ、経済貿易交流、文化交流はすでに常態化したが、政治交流は政府間の専売特許だった。今回の活動は、文化交流の枠にとどまらず、両国の未来ある青年に政治的交流のチャンスを作り、新しい歴史の一ページを開き、重慶を米国でPRすることにも大きな作用を果たすだろう」とコメントした。
「人民網日本語版」2011年2月21日