中国外交部の宋涛副部長は25日早朝、北京首都国際空港で記者取材に対し、「約1万2千人の中国公民がすでにリビアから避難した。避難作業は全体的にスムーズに進んでいる」と話した。「新華社」が伝えた。
宋副部長によると、中国政府は、在リビア中国人の避難作業において、民用航空機のチャーターや大型クルーズ船・大型バスのレンタルによる陸・海・空路を連動させた避難方法を採用、かなり著しい効果が上がっているという。
宋副部長は、「多くの中国公民がまだリビアに留まっている。現地情勢は引き続き極めて複雑であり、避難作業の前に立ち塞がる困難も数多い」と指摘した。
宋副部長はさらに、「外交部は、関連部門、海外駐在大使館・領事館、在リビア中国資本企業と共に、国務院による統一指導のもと、これらの困難を乗り越え、安全で秩序立った避難作業を一刻も早く完了させる方針だ」と続けた。
北京時間25日午前2時21分、中国政府が手配したチャーター機第一便が、リビアから避難する中国人224人を載せ、北京首都国際空港に向けてリビアの首都トリポリを出発した。避難者の多くは、女性と子供だった。
「人民網日本語版」2011年2月25日