中国空軍輸送機「イリューシン76」4機が2月28日午後、脱出を図る在リビア中国人の輸送任務のため、リビア・セブハ(Sebha)空港に向けてウルムチ地窩堡国際空港を出発した。中国空軍が自国民保護を目的として輸送機を海外に派遣するのは、今回が初めて。「中国新聞社」が報じた。
重大な自然災害や戦争・騒乱の発生という緊急事態に対応するため、軍用飛行機を派遣して在外中国人を国外脱出させることは、国際的に通用する方法となっている。フランス、エジプト、オランダ各国からも軍用機が派遣され、リビアからの自国民脱出任務にあたった。
中国空軍は任務を受け取ると、最短時間内で各種準備作業を完了させた。輸送機「イリューシン76」4機は、2月28日午前11時55分にウルムチ地窩堡国際空港に集結、簡単な地上準備作業を終えるとすぐ、リビアに向けて飛び立った。5カ国の上空を通過する片道9500キロメートルの航程だ。
空軍は、空軍総医院の医療従事者8人も、同輸送機に乗せて派遣したという。
「人民網日本語版」2011年3月1日