どのような根拠があって、これほどの高価格がつけられたか?
500グラム3万元という価格は、茶葉企業が設定したものだ。この価格設定にはちゃんとした根拠がある。
まずは客観的に見えるコスト。例えば、農業資材の高騰、摘採費、加工費、茶葉コストの上昇などにより、西湖龍井茶の価格は上昇している。
そして、最も肝心なのは、西湖龍井の文化的価値だ。西湖龍井は古代皇帝御用の茶葉として知られている。中国に名茶は多いが、乾隆皇帝は西湖龍井のみを口にしたという。
西湖龍井は杭州の西湖地区でのみ生産され、手揉み製茶技術は無形文化遺産となっている。これらいくつかの要素を組み合わさって、初めてこのような極上のお茶が生産される。
500グラム3万元の明前西湖龍井茶は豪華な包装がなされる。文化的価値の加わった茶葉は農産品ではなく、贅沢品である。
どのような人があれほど高価な茶葉を買うか?
超高額の茶葉を買いに来るのは、ほとんどが社長や経営者だ。自分で飲むことはあまりなく、主に贈り物として購入する。500グラム3万元のお茶は、マオタイ酒、五糧液などと同等のランクであり、超高額茶葉は人々の「身分のニーズ」を満たすためにあるのだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年3月10日