全国各地で食塩を買いあさる現象が16日から起きている。商務部市場運行調節司の担当者は記者の取材に対し、中国は8000万トン以上の塩を生産しているが、年間販売量は800万トン程度に過ぎないとし、全国の食塩の備蓄量は十分あり、関連会社には普通3カ月分の在庫があるため、食塩の供給が滞ることはないと述べた。各地で起きている食塩の買いあさりは、放射線を予防できるや食塩が値上がりするなどのうわさやデマが主な原因だとみられる。
中国塩業総公司の董永勝副総経理は17日、今回の食塩の買いあさりはデマによるもので、市場を正常な状態に戻すには、われわれの努力というよりも、消費者の冷静さがより重要になる、と語った。
現在、全国の食塩の備蓄量は3カ月以上の供給を確保できる200万トン以上あり、食塩の生産能力にも問題はなく、国民の需要を十分に満足できるという。
董氏は、「2週間以内に市場の正常な供給を完全に回復する自信がある。備蓄や生産能力ではなく、梱包や配送が当面の課題だ。できるだけ早く、できるだけ多くの食塩を市場に出荷するよう最大の努力をしている」とコメントした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年3月18日