国家気候センターが21日に、北京、天津、河北、内蒙古、山西の気象局と検討した結果、今年の春、北京で黄砂現象が発生する日数は5日間から8日間と予測された。年平均日の9.7日間よりやや少ない予測となっている。
統計によると、2004年から2008年にかけて、北京市では、40回の黄砂現象が観測され、そのうち春が一番多く、全体の90%以上を占めている。またここ10年間で、黄砂現象の発生が一番多い月は4月であることがわかった。
北京市気候センターの技師を努める陳大剛氏は、「今年の春、北京で発生する黄砂現象は主に砂ぼこりであり、砂嵐の可能性は非常に低いだろう」と述べた。
ここ数年北京市および周辺地域では緑化や黄砂防止などのプロジェクトが絶えず行われており、黄砂の発生源を大幅に減少させたことが、砂嵐の発生の減少につながっているとみられている。
一方、北方には広い範囲の砂漠と荒漠があるため、砂ぼこりはほとんど減っていないということである。
「中国国際放送局 日本語部」より2011年3月22日