「QQのメンバーリストに500人以上登録されている。ミニブログの私のフォロワー数は1千人以上だ。しかし、昨日、身体の具合が悪くなり、誰かに来てほしいと思ったが、誰に電話をしていいのか分からなかった。携帯電話のアドレスブックには多くの名前があるが、どんな人なのか全く思い出せない」----。このような投稿がラジオ中国之声「新聞縦横」で紹介された。
QQ貴族から開心セレブ、さらにはミニブログの人気者に至るまで、ネットワークには多くのオタクがいるが、現実社会では孤独な人が多い。最新の調査結果により、SNS(ソーシャルネットワークサービス)ユーザの大半は、「80後(1980年代生まれ)」や「90後(1990年代生まれ)」の新社会人で、このうち半数以上は、他人とのコミュニケーションツールとして、主にインターネットを利用していることが判明した。活発なネット利用の裏に孤独があるのが、多くの人にとっての現実だ。
「新聞縦横」は、ネットワークのメリットは無限にあるが、あまりにも現実とはかけ離れていると評している。SNSは、「80後」や「90後」にとって、パラレルワールドを創造している訳ではなく、開心網で商売に忙しくなればなるほど、現実社会での友人関係は希薄になる。自分のブログに多くのフォロワーがいても、いざ病気になった時に傍にいてくれる友達はいない。実際、チャットのツールであろうとSNSの場であろうと、インターネットは生活の全てではない。現実での寂しさを紛らわすためにネットに没頭すればするほど、その寂しさが倍になって返ってくるだけだ。
「人民網日本語版」2011年4月12日