11日に開かれたアジア太平洋観光協会設立60周年記念式典・総会の開会式で、米国の宇宙旅行ビジネス会社、スペース・アドベンチャーズのエリック・アンダーソン社長は中国人観光客を宇宙旅行へ送り出すことに大きな期待感を示したが、いまだ相当な時間が必要で、「10年以内に実現したい」と語った。「北京晨報」が伝えた。
▽「庶民向け」宇宙旅行
同社長によると現在、宇宙旅行1回は2時間、費用は5千万ドル以上。
「初の民間人宇宙旅行から、現在の費用は10倍になった。今後10年で6千万ドルになる可能性がある」。この値段では宇宙旅行はリッチマンのゲームであることに疑いないが、同社長は費用を抑えることに相当な自信をみせている。同社長によると、スペース・アドベンチャーズは「庶民向け」ツアーの開発に着手、旅行時間はわずか数分で、費用10万-20万ドルというものだ。また同社長は、スペース・アドベンチャーズは抽選により一般市民を無料で宇宙旅行に招待したいとも述べた。
▽中国人観光客の宇宙旅行は10年以内に実現か
同社長は、過去50年間、宇宙へ行った人はわずかだが、今後50年で、その数を5万人あるいは500万人にしたい、とのビジョンを語った。
中国人観光客の宇宙旅行はいつ実現するのか?同社長はおおまかな計画を見せた。「10年以内に中国のお客様を宇宙旅行にお招きしたいと望んでいます。すでに多くの中国のお客様から問い合わせを受けています」。
▽中国独自の宇宙旅行へのコンセプト
中国航天科技集団公司科学技術委員会の于登雲・副主任は、中国は今後地上インフラを活用し、宇宙都市、宇宙科学技術公園を建設することで、観光客の宇宙に対する情熱と好奇心を刺激することができると語る。たとえば西昌、酒泉、太原の衛星打ち上げセンターでの衛星打ち上げ見学などのイベントが考えられるとしている。
「人民網日本語版」2011年4月13日