「剰女剰男(年頃を過ぎても未婚の男女)」が増えるに伴い結婚恋愛市場が熱を帯びている。ビジネスモデルが徐々に成熟、「オンライン仲人」と称される結婚恋愛サイトが続々と米国上場を狙っている。
2005年に早くも、Matchなど海外結婚恋愛サイトの爆発的ブームが国内結婚恋愛サイト市場を誕生させた。「世紀佳縁」「珍愛網」のほか、「百合網」「嫁我網」などはいずれもベンチャー投資の寵児となり、各社共に1千万ドル以上の融資を受けている。しかし多くの結婚恋愛サイトは大量の登録会員を抱えていても、収入モデルが欠如していたため、これまで業績は振るわなかった。
現在では国内各地でお見合い番組が人気となり、結婚恋愛サイトが再度人気を集めている。「世紀佳縁」のほか、「珍愛網」「百合網」などの上場計画も伝えられ、「珍愛網」はすでに世界四大会計事務所のデロイト・トウシュ・トーマツに監査を依頼、上場準備を進めているという。
コンサルティング会社・艾瑞(iResearch)の予測では、中国のオンラインデート市場規模は昨年の4億8700万元から2015年には19億元に成長、年平均成長率は31.3%となり、同期の米国市場の3.4%をはるかに上回る。データによると、中国の18歳以上の人口のうち、オンラインデートサイト訪問者数は2009年の1400万人から昨年に1900万人に増加、2015年には6千万人になると見込まれている。
市場の活性化により、次々に出現する結婚恋愛サイトが熾烈な市場競争を引き起こしている。「世紀佳縁」によると、現在の中国オンライン結婚恋愛市場のビジネスチャンスは巨大だが、市場参入のハードルの低下や深刻な同質化などの問題が生まれた。「百合網」「珍愛網」などの結婚恋愛サイトは直接のライバルで、また「新浪網(SINA)」「捜狐網(SOHU)」「騰訊網(QQ)」などのポータルサイト、および「人人網」「開心網」などのソーシャルサイトも結婚恋愛サービスを提供している。このほか、中国の結婚恋愛市場の巨大な需要から、今後は海外のライバルとの競争も予想される。
「人民網日本語版」2011年4月28日