「中国式禁煙法」である『公共場所衛生管理情勢実施に関する規則』が5月1日より正式に執行されることが、シンガポール「聨合早報」2日の記事で取り上げられた。
以下は「聨合早報」より
スモーカー 世界の3割占める
中国の喫煙人口は3億5600万人で、アメリカの全人口よりも多く、世界の喫煙者の1/3を占め、世界のタバコ消費市場の約4割を占める。喫煙の規制は簡単にはいかない。
タバコもお酒も中国では専売業界であり、多くの地方政府は独自のタバコ・酒の生産企業を所有している。業者は他の業界と同じように、あの手この手で販売市場を拡大し、利益を増やし、新製品を開発してきた。業界独自の「五カ年」発展計画も存在する。
政府にとって、タバコ業界の税収が果たす役割は大きい。データーによると、2008年、中国のタバコ業界の利益は工業利益の1.6倍だった。一部の地域を除いて、全国の大部分のタバコ業者の年間利益は2桁だ。
タバコ業者は基本的には業績を公開しないが、税収の状況から利益がどのくらいかは予測できる。近日発表された江蘇省の税額ランキングでは、某タバコ業者が222億元でトップに君臨し、国民に「名誉あるランキングにとっては不名誉な出来事だ」と批判された。
中国疾患予防センターの楊副主任は、「喫煙に反対する人は皆、中国の喫煙規制に影響を及ぼしている元凶は税収であるとの認識を持っている」と指摘する。