中国禁煙法に注目:税収・利益衝突が効果に影響

中国禁煙法に注目:税収・利益衝突が効果に影響。

タグ: 中国式禁煙法 税収 中国の喫煙人口 喫煙規制

発信時間: 2011-05-04 09:37:45 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

利益の衝突がポイント

利益の衝突も重要な要素である。5月1日から実施される禁煙区は、公共の場の定義によると、大きく分けて7種類、そして更に28種類に小分けできる。それには各種室内施設や公共の交通機関も含まれる。しかし、大多数の地域では、このような場所でタバコを吸う人がいても、注意する人はおらず、罰則を与えるなどもっての他だ。衛生部の職員は「今後、このような場所では、喫煙エリアを設けなくてはいけない」と指摘する。

禁煙と喫煙被害の規制を疎かにしていたことで、その代償は益々大きくなっている。喫煙が関係して死亡する人は毎年100万人を超え、受動喫煙で死亡する人も10万人を超える。3億5600万人の喫煙者は、6億人の受動喫煙の被害者がいる事を意味する。

専門家は、「もっと厳しく規制しなければ、20年後、喫煙による死者は毎年350万人増え、医療にかかるコストは予想もできないほどになる」と指摘した。

『喫煙規制と中国の未来』報告によると、タバコによって負担しなければならない医療コストは、昨年620億元ほどになった。しかし、喫煙の規制が難しいのは社会の風習とも関係がある。

タクシーの運転手である茅さん(38歳)は、親戚・友だち・隣人の9割近くが喫煙者であるという。彼がタバコを吸い始めたのは、とっくの昔で、先輩から仕事を教わっていた頃だった。敬意を示すためにも、タバコを吸う時には必ず周りの人に配るという『敬烟』を先輩に教わった。タバコは所謂、人付き合いの風習であり、「百姓から官僚まで」みんなのコミュニケーションツールなのだ。『敬烟』を知らなければ、けちだと思われ、相手の『敬烟』を断れば、失礼にあたるのだ。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年5月4日

 

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