海外アニメ吹き替えで高まる声優の地位 中国

海外アニメ吹き替えで高まる声優の地位 中国。 米国のCGアニメーション制作会社「ブルー・スカイ・スタジオ」の作品「アイス・エイジ」は3Dアニメ「ブルー/初めての空へ」へと深化し、今年の中国映画界で興行成績が好調だ…

タグ: アニメ 声優

発信時間: 2011-05-12 13:57:39 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

3Dアニメ「ブルー/初めての空へ」のポスター

 米国のCGアニメーション制作会社「ブルー・スカイ・スタジオ」の作品「アイス・エイジ」は3Dアニメ「ブルー/初めての空へ」へと深化し、今年の中国映画界で興行成績が好調だ。上海映画翻訳制作廠が制作した中国語吹き替え版も非常に好評で、中国の声優たちによる中国色溢れる吹き替えには流行語も散りばめられ、作品に彩りを添えている。

 「ブルー/初めての空へ」のヒットで、中国ではアニメ吹き替え版の人気が再び高まり、アニメ・漫画界の中でも独自の地位にある黒子の「声優」にスポットライトが当たり、業界内外の注目を浴びている。

 中国ではかつて声優のことを「配音演員」といったが、今では日本語の「声優」という漢字がそのまま使われている。一部の国では、優秀な声優はスター並みの待遇を受けているが、中国国内ではほとんどが黒子であり、「声は聞こえるが誰か分からない」。しかしここ数年、中国の吹き替え作品の「反撃」が始まり、「戦場」は主にアニメ映画に集中している。

 「アイス・エイジ3/ティラノのおとしもの」から「カンフー・パンダ」、「ガフールの伝説」から「ブルー/初めての空へ」へ……中国唯一の海外映画吹き替え専門製作所として、上海映画翻訳制作廠の直近の佳作は絶えず、アニメ「声優」たちの情熱と「中国風スラング」を織り交ぜた吹き替えが中国語字幕を読めない小さな子どもだけでなく、一部の若者からも人気を集めている。

 上海映画翻訳制作廠はこのほど杭州市と意向協議を締結、アニメ・漫画産業が発展中の杭州に上海映画翻訳制作廠(杭州)吹き替え産業基地を設立することになった。同基地では海外映画・ドラマの吹き替え、アニメ・ゲームの音声立案・制作、国産映画・ドラマのCG加工、ラジオドラマ制作、バリアフリーのドラマ・オーディオビジュアル作品制作、CM音声立案・制作、およびメディア向けサラウンド音声パッケージングなどの制作業務が行われるほか、「声優」育成、芸術学校受験指導、芸術語学進級指導、可聴周波数制作育成などの業務も展開される。

 業界関係者は同基地の設立について、「アニメ・漫画企業207社、就業者2万人を抱える杭州のアニメ・漫画事業にとってはメリットが多い。今後はCG加工のために上海、北京に赴く必要がなくなり便利になる」との見方を示している。

 「人民網日本語版」2011年5月12日

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