「トキ保護30周年フォーラム」の開幕式が23日に「トキの故郷」と呼ばれている陜西省洋県で行われた。1981年に洋県でトキが再発見されて以来、今年で30年となる。国家林業局、陜西省政治協商委員会、JICA・日本国際協力機構、陜西省林業庁などの役員らが開幕式に参加した。
国家林業局国際協力部の章紅燕副部長が開幕式を主宰した。また、陜西省政治協商委員会の李冬玉副議長、陜西省漢中市の胡潤澤市長、国家林業局保護部の張希武部長などの指導者らが、「ここ数年、陜西省漢中市委員会、市政府の指導と、各部門の指導者らからの支持の下で、洋県委員会および政府は『エコによって洋県をつくり、洋県を工業によって発展させ、農業によって安定させ、旅行業によって開放する』という戦略を積極的に実施している。また、今後は幹部らの取り組みを全力で革新し、環境保護の発展にたゆまなく尽くし、革新していく。これにより、洋県の経済と社会の各事業の発展を図る」と、それぞれ挨拶した。
また、JICA・国際協力機構北京事務所の中川聞夫所長は挨拶の際、「これまでの30年間、日中両国はトキの保護におてい協力を緊密にし、よい成果を得ている。この成果を拡大していくため、JICAは去年の9月に『人間とトキの調和と共存の地区環境建設プロジェクト』を開始した。このプロジェクトはトキの繁殖、飼育、保護をに取り組むほか、地元住民に向けた環境保護教育を行い、生活環境を改善することを目的としている」と語った。
「中国国際放送局 日本語部」より2011年5月23日