青少年が合成麻薬を使用する主要層となり、麻薬常習者の低年齢化が進んでいる。2010年に合成麻薬を使用したとして逮捕された容疑者のうち、35歳以下が87.5%を占めた。うち1990年代生まれは26.4%、1980年代生まれは49.3%をそれぞれ占め、18歳未満の未成年者もいた。今年1-5月に合成麻薬を使用したとして公安機関に逮捕された容疑者のうち、47%が25歳以下だった。
合成麻薬は、幻覚剤や興奮剤など人工的な化学合成毒物を主な原料とする。中国国内で出回っている主な合成麻薬は、メチルアンフェタミン、K粉、エクスタシーなど17種類。合成麻薬の種類は極めて多く、市場では「ハッピー・ウォーター」「コーヒーパウダー」「粉末ミルクティー」といった名称で売られている。また、合成麻薬を摩訶不思議な形態に加工し、極めて鮮やかな色を付ける悪徳業者もいる。麻薬常用者は、緊張を解きたい、物珍しさや刺激を求めたいという気持ちから病みつきになり、麻薬漬けの状態から抜け出せなくなるのがつねだ。
「人民網日本語版」2011年6月13日