英国の著名な老化遺伝学の権威であるリンダ パートリッジ教授(Linda Patridge)は、「青春を留める」薬が10年以内に発売され、人々の老化をゆっくりと進めることが可能になると発表した。
パートリッジ教授はこのような科学の進歩は非常にスピーディに進んでおり、おそらく多くの老人疾病がすぐに予防できるようになるだろうと見解を述べている。
中年から毎日1粒の薬を飲むことで、年齢による変化だけでなく、アルツハイマーや心臓病のような心身の疾病や痛みも予防できるという。これが実現できれば、就業年齢が大幅に延長できたり、退職後の生活を謳歌できたりするようになるだろう。この研究では皮膚や毛髪も若い時の輝きを保てるという。
ロンドンカレッジ(University College London)で教鞭をとるパートリッジ教授は「10年以内にこのような薬が市場に出回らなかったとしたら、私にとっては驚くべきことです。副作用の少ない薬物で今後5年乃至10年間の健康が約束でき、しかも故障のない身体でこの世とさよならできるなら、人々が殺到しないわけがないですよね。」と語る。
ハーバード大学の医師は老人ラットを浅春に戻すことに成功している。実験開始当初、この老人ラットの皮膚、大脳、内臓やその他の器官は見たところ80歳の老人のようだった。
酵素を摂取するなどの関連する薬物をたった2ヶ月与えただけで、これらのラットは多くの新しい細胞を作り出すことに成功し、青春を取り戻したようになった。特にすでに繁殖能力のなかったオスの老人ラットが、最後にはたくさんの赤ちゃんをもうけるまでに能力を回復したことは注目に値する。
その他の研究でも、体内でインシュリンと関連するホルモンとが連鎖的な反応を起こすことで、健康や老化を決定付けることがわかっている。長年の糖尿病の研究ですでにある種の薬物が老化防止の目的で改良されてくるだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年6月13日