8日付の日本新華僑報電子版は、日本の神保町を紹介する記事を掲載した。東京の中心部に位置する神保町はさまざまな書店が150軒以上も立ち並ぶ「書店街」、日本人の本を愛する心が具体的なかたちで表れている――。
神保町と言えば、日本にいる本を愛する中国人でほとんど知らない人はいない。日本の“本の虫”の池谷伊佐夫氏が「神保町の本の虫」のなかで書き記した、諧謔的で興味をそそる短編を流暢に暗誦する人もいるほどだ。また、自分が最もお気に入りの古書店を何件もすらすらと口にする人も。
神保町へ行くのは、吉日や吉時を選ぶ必要はないが、週末はむしろ人が多いので避けたい。東京の中心部にあるので、場所的にいいのは言うまでもなく、交通は至便、本を愛する人は、ぶらぶら歩いていけば着ける。このように150軒のいろいろ書店が集中する書店街は、日本人の本を読み、本を愛する心を具体的なかたちで示している。ずらりと並ぶ書店は、大きなもので数階もあり、小さなものは1間間口。中国人が魯迅文学のなかで読んだ「内山書店」は、中国人が幼いころに知った最初の日本の書店だ。内山書店もこの通りにある。
神保町から、中国の書店街が思い起こされる。北京の海淀図書城、上海・福州路の文化街、さらに台北市内の書店街……。確かに言えるのは、北京の海淀図書城は高層ビルであり、なかは多くの書店に分かれ、各種の試験問題集やコンピューター関連の書籍がよく売れているが、分類は相対的に単一、むしろ図書城からそう遠くないところ、北京大学南壁外にある風入松書店や、清華大学西壁にある万聖書園は科学技術分野が主体だが、人文科学関連の書籍も置いていることだ。だが結局のところ、この一帯は遠く北京の西北、市の中心から行くのは、実に容易ではない。上海・福州路は市の中心に位置し、文化街と言うべきだろうが、書店と言えるのは十数軒ほど。ある程度の規模を持つとはいえ、より完全なものを求めるなら、上海書城、この文化街に足を運ぶべきだろう。